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逮捕されるということがどれだけ大変なことなのか、
その一端を知ることが出来る良い記事だと思います。
今後のいい参考になると思います。
「逮捕」というこの行為、警察は決して軽はずみにしてはいけないのです。

特に政府や警察上層部をおもんばかっての逮捕などは、
法では裁かれないでしょうが重罪になります。
その後の苦しみは計り知れません。

作家・北原みのりさんが寄稿「私、恩赦になりました」
AERA 2019年12月2日号

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逃亡の恐れも証拠隠滅する必要もないのに、巻き込まれるように逮捕された。
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 逮捕された日。膣に何か入っていないかと、下着姿でジャンプさせられたこと。ちくわの揚げ物だけがおかずの朝食。「人」ではなく「ガラ」(身柄のこと)と呼ばれ「1本、2本」と数えられたこと。まだ有罪判決が出る前に、十分に罪人にさせられるのが日本の逮捕だ。
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 5年前、留置場から地検に連れていかれたのも金曜日だった。朝早く腰縄をつけられてここに連れてこられ、地下の「牢屋」に入れられた。「罪人」たちは互いに目を合わせてはいけない、話しかけてもいけない、時間を聞いてもいけなかった。剥き出しのトイレ一つの6畳もない狭い牢に、10人以上ぎっしり閉じ込められた。外国人も多く、日本語もよくわからない状況のなか、過呼吸になる人もいたが、隣の女性が背中をさすろうとすると、「ほっておけ!」と野太い声で「看守」に怒鳴られるのだった。
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 午前中に東京地裁(東京地方裁判所)の「牢屋」に移動させられると、昼食としてコッペパン1本とマーガリンの袋を渡された。手錠をつけたままマーガリンの封の切り方まで指導され、間違えた者は怒鳴られていた。
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 あそこにいた人たちにも、恩赦の対象になった人がいるだろう。今回の恩赦は復権なので、罪が消えるわけでもない。対象は罰金刑によって国家資格を奪われた建築家や、医師などのエリートだ。私が留置場で出会った女性たちはほぼ外国人と貧困層で、そもそも復権するような権利すら持っていないような状況を生きている女たちだった。今日もそんな女たちが、この明るい日射しの差す東京地検の深い地下で、暗い目をしているのだろう。
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 何より勾留され、奪われた「人権」は取り戻せない。恩赦の証明書を前に、権力の横暴に改めて圧倒される。
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